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今回の『あらすじ動画』
Rai’s Sight
《あらすじ》書き起こし
2025年本屋大賞ノミネート作品
プロポーズの翌日、恋人が盗撮で捕まった。
カメラマンの新夏は啓久と交際５年。
東京駅の前でプロポーズしてくれた翌日、啓久が通勤中に女子高生を盗撮したことで、ふたりの関係は一変する。
「二度としない」と誓う啓久とやり直せるか、葛藤する新夏。
啓久が“出来心”で犯した罪は周囲の人々を巻き込み、思わぬ波紋を巻き起こしていく。
信じるとは、許すとは、愛するとは。
男と女の欲望のブラックボックスに迫る、著者新境地となる恋愛小説。
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みんなの読書感想〈パブリックリアクション〉
「出来心」では済まされない盗撮というテーマを通して、加害者と婚約者それぞれの揺れる心情が丁寧に描かれていて、とても引き込まれた。
ラストに安易な救いや希望を与えていないところにも、この作品ならではの深みを感じた。
気づけば完全に、新夏の気持ちに重ねて読んでいた。
彼女の迷いや葛藤には、読んでいて何度も心が締めつけられた。
一度貼られたレッテルは、新しい環境に移っても容赦なくつきまとい続ける。
そうした現実があまりにも重くて、切なさが心に残った。
何が正解なのか分からなくて、読んだあともしばらく考え込んでしまった。
自分だったら向き合えるのか、拒絶してしまうのか、答えが出ない。
新夏の決断に完全には共感しきれないけど、その迷いや葛藤がすごくリアルだった。
人と向き合うこと、自分の気持ちと向き合うことの難しさと、その先にあるかもしれない「愛」を考えさせられる一冊だった。
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恋と愛とやさしさ、それぞれの境界に
きっと心を揺さぶられるわ
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